モデナのバルサミコ酢を巡る旅、最初に登場するのはエンマ荘です。
ヴィッラ・エンマ
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http://digilander.libero.it/fdp_1970/Villa%20Emma/villa_emma.htm
モデナの隣町、ノナントラにあるこの美しい館の屋根裏部屋で、ファットリーエ・ジャコバッツィのバルサミコ酢が眠っています。
エンマ荘はモデナの東にあります。
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実はこのエンマ荘は、ノナントラの市民にとって、とても大切な建物なんだそうです。
第二次大戦中、この館には、ユダヤ人の子供たちがかくまわれていました。
ドイツ軍が侵攻してきた時、町の人たちは一致団結して彼らを隠し通し、ついには全員がスイスに逃げ延びることに成功します。
それ以来、この館は町の団結と平和の象徴となりました。
現在、この建物にはヴィッラ・エンマ基金の本部も入っています。
そんな建物の屋根裏部屋で、バルサミコ酢は12年以上も眠っています。
12年と言うと、生まれたばかりの赤ん坊が小学校を卒業してしまうほどの長い期間ですねえ。
しかも、“エクストラヴェッキオ”タイプは25年以上熟成させます。
赤ん坊が成人式も過ぎて、お肌の曲がり角を迎える年頃になるまで、ひたすら屋根裏部屋で眠っています。
平和の象徴の館で25年間眠ったバルサミコ酢、どんな味がするんでしょうか。
ファットリーエ・ジャコバッツィのhpはこちら。
次回は「バルサミコ酢ができるまで」。
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関連誌:「ラ・クチーナ・イタリアーナ」今月配本号(2006年3月号)
記事の日本語訳は「総合解説」に載っています。
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