2008年3月21日金曜日

バルサミコ酢のボトルのデザイナー、ジュジャーロ

モデナのバルサミコ酢を巡る旅、その6です。

モデナのトラディツィオナーレのバルサミコ酢は、容量100mlの美しいガラスの小瓶に入っています。





この容器をデザインしたのは、ジュジャーロという工業デザインの会社。
ジョルジェット・ジュジャーロというイタリアを代表するデザイナーが率いるエリート集団です。
特に車のデザインが得意で、フィアット・パンダからマスタング、トヨタのハイブリッドカーまで、カッコイイ代表作がたくさんあります。
バック・トゥー・ザ・フューチャーでタイムマシンになる車は、彼のデザインしたデロリアンDMC-12という車がベースなんだそうで。

こちらはhp。
さすがに世界的なデザインスタジオだけあって、ハイセンス!
「MEDIA KIT」→「Fenestrelle」をクリックすると、布袋寅泰のキル・ビルのテーマ曲にのって、真っ赤なマスタングが登場しますよ。

車だけでなく、ニコンの一眼レフカメラやセイコーのスピード・マスター、イタリア国鉄ETR500Alta Velocitàのロゴまで、幅広く手掛けています。

ヴォイエッロのパスタもデザインしています。

これだけのビッグネームにデザインを依頼したんだから、モデナのバルサミコ酢管理組合がどれだけ力を入れていたか、よく分かりますね。

一方、レッジョ・エミリアのバルサミコ酢のボトルは、いったい誰がデザインしたのか、まったく情報がありません。



チューリップ形と呼ばれるのですが、醤油のびんに見えなくもない・・・。
有名デザイナーに依頼するほど費用をかける気はなかった?



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関連誌;「モデナのバルサミコ酢を巡る旅」は、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年3月号(2008年3月現在、クレアパッソで販売中)の記事を解説しています。
記事の日本語訳は「総合解説」に載っています。


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

バルサミコ酢については、いつもプレッツェーモロさんのブログのお陰で賢くなっているpepe犬です。ありがとうございます!
100mlのボトル、素敵ですね。大きさもちょうど良さそう。
パスタのデザインも手がけるとは。。。おもしろい。
ジュジャーロさんも食いしん坊…とみた。(笑)

prezzemolo さんのコメント...

pepe犬さん
バルサミコ酢の新しい情報を仕入れたので、知ってることは全部書こうと、こんなに何日もバルサミコ酢につかってま~す。
ジュジャーロのデザインはすごくイタリア的に思えます。
キッコーマンの醤油のびんも、世界中に知られた日本的なデザインですよね。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...