今日は『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事、「グルメ紀行~シチリア西部(セリヌンテ周辺)」から。
セリヌンテはギリシャ植民都市時代の遺跡が有名。
セリヌンテの神殿、photo by Gerardo Diego Ontiveros
でも、記事で紹介している主な町、マザーラ・デル・ヴァッロとカステルヴェトラーノは、どちらも知名度は今一つ。
まずはマザーラ・デル・ヴァッロですが、場所はこのあたり。
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この町には、イタリアだけでなく地中海全体でも重要な港があり、漁業が盛ん。
上空から見るとなかなか立派な港です。
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港、旧市街の景観、ドゥオモ、海辺の教会
実は、この町には世界的に有名なものがあります。
愛知万博の時にはそれが日本に運ばれて、イタリア館の展示物の目玉となったほど。
それは、「踊るサテュロス」。
1998年に漁船が500mの海底から引き揚げた、紀元前4世紀末のギリシャのブロンズ像です。
enjoytokyo.jpの「踊るサテュロス」のサイト
現在この像は、町のサテュロス博物館Museo del Satiroに展示されています。
この像が発見されたのは10年前。
サテュロス以前と以後では、やってくる観光客の数は随分変わったでしょうねえ。
町の観光協会によると、町の名物は
・修道女が作る“ムックネッティmuccunetti”(マジパンにカボチャのシロップ漬けを詰めたドルチェッティ)
・イワシのパスタ
・魚のクスクス
こちらは町のパスティッチェリーアのドルチェ。
中ほどにムックネッティがあるのですが、包み紙でくるまれているので、中身は想像するしかない!
この写真はムックネッティの元祖、サン・ミケーレ修道院の修道女。
↓
ateneonline-aol.it
手に持っているのがムックネッティかも知れません。
それにしても、俗世間の人とは格子越しに会うんですねえ。
イワシのパスタや魚のクスクスは、港のそばの、料理も出す魚屋、のような店で食べてみたいもの。
そんな店の1つがマルモレオ(marmoreo.com)です。
地元産の小型のイセエビがお勧めという情報もあります。
ちなみに、「総合解説」P.3の魚のクスクスの写真は、この店の料理です。
記事で「もう少しエレガントな店」として紹介されていたのが、ラ・ベットラ(ristorantelabettola.it)。
前菜の魚のカルパッチョのレモンマリネ
プリーモの“ラ・ベットラ”(手打ちのスパゲットーニ、ヤリイカ、エビ、カルチョーフィ、ピスタチオ、リコッタ・サラータ)
セコンドのエビのグリルの柑橘サルサがけ
デザートのフルーツのインサラータ
有名な観光ポイントではないけれど、ギリシャの遺跡やバロック建築を見学して、新鮮な海の幸を食べてのんびり過ごすにはもってこいの場所のようですね。
次はカステルヴェトラーノへ。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年4月号
「グルメ紀行~シチリア西部(セリヌンテ周辺)」の解説は「総合解説」P.2に載っています。
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