2009年8月31日月曜日

いちじくの前菜

今日はいちじく料理の話。

イタリアンのいちじく料理と言えば、生ハムといちじく。



こんな楽しい生ハムといちじくもいいですねー, photo by PaoloMazzo


他に、味の強いチーズとの組み合わせも前菜の定番。

『ア・ターヴォラ』に、いちじくのゴルゴンゾーラ詰めというのがありました。

いちじくのゴルゴンゾーラ詰め Fichi ripieni di Gorgonzola
材料/4人分
 緑のいちじく・・大8個
 ゴルゴンゾーラ・ドルチェ・・200g
 マスカルポーネ・・30g
 栗の蜂蜜・・大さじ1
 ミント・・2枝
 こしょう

・ゴルゴンゾーラとマスカルポーネを練り、ミントの粗いみじん切りとこしょうを加える。ラップで覆って冷蔵庫で20分冷やす。
・いちじく(皮つき)を縦に半分に切り、チーズのクリームと蜂蜜をはさんで冷蔵庫で冷やす。
・ミントで飾り、室温に5~10分置いてからサービスする。細いグリッシーニを添えてもよい。



『サーレ・エ・ぺぺ』からは、いちじくとスモークサーモンのサンドイッチ。

いちじくとスモークサーモンのサンドイッチ Triangolini al salmone
材料/4人分
 スモークサーモン・・6枚
 黒いいちじく
 バター・・60g
 ロビオーラ・・60g
 プレッツェーモロ
 シリアル入り食パン・・12枚(耳を取る)
 EVオリーブオイル
 レモン汁
 塩、粗挽きミックスペッパー

・バター、ロビオーラ、プレッツェーモロのみじん切り大さじ1/2、塩、ミックスペッパーを練り、パン6枚に塗る。
・スモークサーモンにオリーブオイルとレモン汁をかけてパンにのせる。
・具をのせたパンを2枚ずつ重ね、残りのパンをかぶせる。
・これを4つの三角形に切り、いちじくの輪切りとプレッツェーモロの葉をのせる。



『サーレ・エ・ぺぺ』からもう一つ。
いちじくとスカンピのインサラータ。

スカンピといちじくのインサラティーナ Insalatina di scampi al prezzemolo
材料/4人分
 スカンピ・・600g
 いちじく・・6個
 プリーツレタス・・200g
 プレッツェーモロ
 レモン・・2個
 白ワイン・・400cc
 セロリ・・1本
 葉玉ねぎ・・1本
 EVオリーブオイル
 塩、粒こしょう

・水1リットルに葉玉ねぎ、セロリ、プレッツェーモロ、ワイン、塩、こしょう3~4粒を入れて沸騰させ、5分煮る。ここにスカンピを入れて4分ゆで、取り出して殻をむく。
・オリーブオイル大さじ4、レモン汁大さじ1、レモンの皮のすりおろし、塩、粗挽きこしょうを混ぜてシトロネットにする。
・いちじくは皮をむいて薄く切る。
・スカンピ、いちじく、プリーツレタスを混ぜてシトロネットで調味し、レモンの輪切りで飾ってプレッツェーモロを散らす。



いちじくのフリットは『ア・ターヴォラ』から

いちじくのフリットのインサラータ Fichi fritti in insalata
材料/6人分
 黒いいちじく・・8個
 卵・・3個
 パン粉・・150g
 小麦粉・・150g
 インサラータ・ミスタ(クレソン、ベビーリーフ、ソンチーノ、ミント、ルーコラ、バジリコ、タンポポ)・・500g
 熟成させた辛口の硬質リコッタ・・250g
 EVオリーブオイル
 レモン汁・・小さじ3
 ビネガー・・小さじ3
 蜂蜜・・小さじ1
 白ごま
 塩、こしょう

・丸ごとのいちじくに小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ、先端から十文字の切り込みを入れる。これを油で揚げる。
・インサラータ・ミスタ、削ったリコッタ、熱いいちじくのフリットを皿に盛り付ける。
・オリーブオイル大さじ3、レモン汁、ビネガー、蜂蜜、塩、こしょうを混ぜてサラダにかけ、仕上げにごま大さじ1を散らす。



チーズの蜂蜜がけといちじく

いちじくとしょうがのサルサとカマンベール

ゴルゴンゾーラといちじくのカラメッラートのカナッペ

いちじく、パンチェッタ、カプリーノのオーブン焼き

いちじくのスキアッチャータ



いちじくのリチェッタ、次回に続きます。


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9 件のコメント:

くるり さんのコメント...

このいちじくのフリットのインサラータはちょっと変わっていておいしそうですね。どこの地方のものですか?

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
このインサラータは、いちじくの甘さと硬質リコッタのフレッシュな塩気の組み合わせを楽しむ一品。ほんと美味しそうですよね。
特に地方料理というわけではないようなんですが、硬質リコッタを使っているということは、南部の料理ですかね。

くるり さんのコメント...

硬質リコッタって、南部の料理なんですか〜。知らなかった。
ところで話は変わりますが、スルモーナで食べるべきものって、なんでしょうか?今の時期赤いにんにくはあるかなぁ。

Vittorio さんのコメント...

ほんとイチジクの季節ですね、千葉産の大物がよく入って来ます。

青い物が欲しい時は農家からお願いして、もぎらせてもらってます、

ちゃんともぎらないと白い液体のようなものがいっぱい出てきて気を付けないと手がベタベタになります(笑)

生ハム巻きも美味しそうです。

ゴルゴンにマスカルでまろやかにして、蜂蜜ですかぁー、美味しいですね
理に叶っています。
そういえばサボテンの実もフィーコ…と言っていましたね、形が似ているからでしょうかね?

フランスでもフィグと言いますから、これも似てますね

ホヤ貝にも少し似てますよね(笑)

今回も大変勉強になりました。

ニューヨークにもいたんですね

ブログを拝見していると英語も出来るんだなぁーと思ってました。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
赤にんにくは7月あたりが旬のようですね。
きっとまだありますよ。
スルモーナ限定じゃないんですが、このあたりは羊料理が名物だから、去勢羊castratoなんかトライしてみるのもいいかも。
あと、肉の煮込み料理のチフ・チャフ cif ciafというディープなアブルッツォ料理も、このあたりなら子山羊肉なんかで作ってる店もあるようです。
あと、スルモーナのコンフェッティって歴史が古いですよね。白は結婚式、赤か青は洗礼式、金は金婚式、銀は銀婚式とか、50種類もあるんだとか。
ただ、味がどうというものではないとは思うのですが。

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん
青いいちじくは、そうやって手に入れているんですかー。
ゴルゴン、マスカルで通じるもんですねー(笑)
フランス語ではフィグですか。
フィーコ・ディ・インディアは、訳せば“インドいちじく”ですかね。
赤いフィーコ・ディ・インディアはたしかにホヤに似てますね!
ホヤに棘がついたみたいな(ひえ~)

元々私は英文科だったんですが、かなりの落ちこぼれで、人があまりやっていない(当時は)イタリア語なら劣等感持たなくていいかも、なんて安易な気持ちでイタリア語の世界に転向したんです。
今でも英語もイタリア語も実は適当~(笑)

くるり さんのコメント...

子山羊肉。これは探さねば(笑)
ありがとうございます!
羊は必須科目ですかね。自分としてはコンフェッティよりも、カッサータ・スルモネーゼに興味があるのですが、お菓子屋で売っているのだろうか。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
カッサータもありましたねー。
スポンジ生地にチェンテルベがしみ込んでいて、ヌガーとプラリネのクリームをはさんだやつですね。
私も食べてみたいです!
スルモーナのパスティッチェリーアだと、Confetti Pelino(via stazione introdacqua 55)あたりが老舗のようだけど、いくら調べてもコンフェッティ屋さんの情報しか見つからない~。

くるり さんのコメント...

これはかなりカロリー高そうですね〜。この頃かなり太り気味なので、心配だなぁ(笑)。でも、もしも見つけたらまた報告しますね。
Pelinoは博物館見学できたらなぁと思っていたのですがが、まぁ予定は未定なのでどうなることやら。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...