2011年6月23日木曜日

ゴルゴンゾーラとノヴァーラ

ゴルゴンゾーラの話、その3。

ゴルゴンゾーラの名前の由来にもなっている町ゴルゴンゾーラは、ミラノ近郊にあるロンバルディアの町。
現在ここではゴルゴンゾーラは造られていません。
ゴルゴンゾーラ造りがもっとも盛んなのは、ピエモンテのノヴァーラです。
ロンバルディアに隣接するノヴァーラ県には、約40ある造り手のうち13軒が集中しています。
管理組合もここにあります。
造り手のリストはこちら


ちなみに、ノヴァーラでゴルゴンゾーラと共に有名なのが米。
ノヴァーラや隣のヴェルチェッリは、イタリアを代表する米の産地です。
だから、ゴルゴンゾーラのリゾットは、ノヴァーラの自慢料理でもあるわけですね。
ノヴァーラには、“ワイン、米、ゴルゴンゾーラの信者会”もあります。


↓ノヴァーラの特産品と料理
1:00頃にちらっと写るのが名物リゾットのパニッシャ。






ゴルゴンゾーラの大手の造り手はたいてい、ドルチェとピッカンテの他に、マスカルポーネ入りやくるみ入りのゴルゴンゾーラも造っています。

↓ゴルゴンゾーラ&マスカルポーネ






ゴルゴンゾーラとマスカルポーネの組み合わせは定番の一つ。
鉄板の組み合わせは、くるみと洋梨とゴルゴンゾーラ。
セロリとゴルゴンゾーラも一般的ですよね。
管理組合では、野菜なら、セロリ、ミニトマト、パプリカ、ラディッシュ、カボチャ、フルーツなら、いちご、洋梨、キウイー、いちじく、りんごを相性の良い組み合わせとして挙げています。


Cena, pera , noci e gorgonzola
ゴルゴンゾーラ、洋梨、くるみの夕食



プリーモピアットでも、リゾット、パスタ、ニョッキ、ポレンタとオールマイティー。

ピエモンテ州、イタリア米協会、ピエモンテぶどう栽培者協会公認の本、『Riso』より、ゴルゴンゾーラのリゾットのリチェッタをどうぞ。


ゴルゴンゾーラのリゾット Risotto con il Gorgonzola
材料:6人分
米(ヴィアローネ・ナーノ)・・360g
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ・・300g
玉ねぎ・・小1個
バター・・40g
白ワイン・・100ml
沸騰した鶏のブロード・・1.5リットル
生クリーム・・大さじ3
・玉ねぎをみじん切りにしてバターで炒める。
・玉ねぎに色がついたら米を入れて数分炒める。
・ワインをかけてアルコール分を飛ばし、熱いブロードを少しずつかけながらリゾットに煮る。
・煮上がる直前に小さく切ったゴルゴンゾーラを加えてよく混ぜ、塩味を調える。
・仕上げに生クリームを加えてマンテカーレする。



次は、ゴルゴンゾーラのメーカーのwebページより。

お手軽なゴルゴンゾーラとハムのトースト。
原文はこちら


ゴルゴンゾーラとハムのトースト Toast farcito al prosciutto
材料:4人分
耳を取ったサンドイッチ用食パン
ゴルゴンゾーラ・・80g
スライスハム・・60g
新ズッキーニ・・小1本
新にんじん・・1本
バター・・80g
・パンを10cm角に切る。
・ズッキーニとにんじんを縦に薄くスライスする。
・パンにゴルゴンゾーラを塗り、ハムと野菜をはさんでサンドイッチにする。
・ぬらしたラフィアかタコ糸で縛り、バターで両面を揚げ焼きにする。






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関連誌;『サーレ・エ・ぺぺ』2008年1月号
“チーズ風味”の記事のリチェッタは、「総合解説」'08&'09年1月号に載っています。

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2 件のコメント:

くるり さんのコメント...

マスカルポーネ入りやくるみ入りのゴルゴンゾーラ、うまそうですね。日本ではあんまり強いものは売っていなくてマイルド系が主なので、バクバク食べられてしまうのですが、カビと言われるとこの季節微妙です(^^;

ところで、本題から逸れますが、ヴェルチェッリは水田の写真を見て以来、一度行ってみたいと思っていました。他にも何か面白いものありますかね。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
ハハ、この季節にカビの話はタイムリー過ぎでした(汗)
梅雨の時期、ブルーチーズの売り上げは下がるのか上がるのか、少し興味あります。

ほお~ヴェルチェッリの水田風景に惹かれましたか。
映画『苦い米』観ました?
あの映画はヴェルチェッリ地方の水田が舞台です。
相当古い映画ですが。

ヴェルチェッリはリゾットのパニッサpanissaが有名ですけど、米の他に面白そうなもの・・・、あるかなあ。
探してみます。

キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。

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