2011年8月29日月曜日

パレルモのアランチーネならこの店

アランチーネの話を続けます。

『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、パレルモで一番おいしいアランチーネの店と言われているのは、バール・アルバBar Albaとバール・ローザネーロBar Rosanero。


バール・アルバのアランチーネ

“ラグー”と“プロシュット・エ・フォルマッジョ”(ハムとチーズの具の、いわゆる“アル・ブッロ”)の2種類があります。

中はこんな風

通販用に、揚げる前の生のアランチーネも売っています。


↓バール・アルバのジェラートを紹介する動画






バール・アルバはパスティッチェリーアでもあります

ホームページはこちら

パレルモ大学のこちらのwebページでは、バール・アルバのアランチーネをこう紹介しています。

「アランチーニの発明者と言われるイスラムの太守が今も生きていたら、バール・アルバのアランチーネを買うだろう。
サンタ・ルチーアの日(解説)、バール・アルバでは、17人の職人が朝の5時から晩まで15分に60個のペースで揚げて、計40,000個のアランチーネを作る」

店では普段でも、15分ごとにアランチーネをラードで揚げているのだそうです。

こちらのシチリアの情報サイトでも、「アランチーネの神様がいるなら、きっとバール・アルバに住んでいるにちがいない」と大絶賛。



一方、バール・ローザネーロも、バールでパスティッチェリーア。
ホームページはこちら


最後に、アランチーネのリチェッタをどうぞ。
こちらのサイトのものです。

アランチーネ
LE ARANCINE DI ROSANERO- PALERMO
材料:20個分
 米(ローマ;半長粒でやや煮崩れやすい)・・1kg
 水・・2リットル
 バター・・100g
 ローリエ・・2枚
 ナツメグ
 固形ブイヨン・・3個
 サフランパウダー・・2袋

・大きな鍋に水を入れて火にかけ、米、バター、ローリエ、ナツメグ少々、ブイヨン、サフランを加える。
・かき混ぜてバターとブイヨンを溶かし、米が水分を全部吸うまで煮て冷ます。前日に作ってもよい。


肉とグリーンピースの詰め物(ラグー);
 子牛肉挽肉・・1kg
 玉ねぎ・・1個
 にんじん・・2本
 太いセロリ・・2~3本
 トマトソース・・150ml
 辛口白ワイン・・1/2カップ
 ナツメグ
 小粒の冷凍グリーンピース・・1パック
 EVオリーブオイル・・50ml
 塩、こしょう

・玉ねぎ、にんじん、セロリをすりおろして鍋に入れ、油を加える。
・これを火にかけてしんなり炒め、挽肉を加えて炒める。
・ワインをかけてアルコール分を飛ばす。
・トマトソース、ゆでたグリーンピース、ナツメグを加えて塩、こしょうで調味し、煮る。
・水気はできるだけ少なく仕上げ、余ったら取り除く。


アル・ブッロの詰め物;
 小角切りにしたハム
 小角切りにしたモッツァレッラ
 ベシャメル

・材料を混ぜる。


ビターチョコレートの詰め物;
 小角切りにしたビターチョコレート


衣;
 細かいパン粉
 0タイプの小麦粉(精製がやや粗い軟質小麦粉)
 水

・小麦粉と水を混ぜて濃いめの衣にする。
・足りなくなったら粉と水を足す。


仕上げ;
・片方の手のひらに水をつけ、冷めたリゾットをテニスボールよりやや大きめに丸めてのせる。
・これを広げ、詰め物を1種類のせて閉じる。
・衣とパン粉をまぶす。
・鍋にアランチーネを覆う量の揚げ油を入れて熱する。
・アランチーネにもう一度パン粉をつけて揚げる。
・チョコレート入りには食べる前に砂糖を散らしてもよい。
・アル・ブッロはベシャメルなしでもよい。






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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2008年3月号
アランチーネを含む“パレルモ”の記事の解説は、「総合解説」'08&'09年3月号に載っています。

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

de.co料理ハミラネーゼ以外全部教えて下さい。

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

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