イタリア料理ほんやく三昧: フリウリ料理

2013年3月11日月曜日

フリウリ料理

それでは、今回はフリウリ料理の話。

第二次大戦後にイタリアになったトリエストを中心とするヴェネチア・ジューリアと、古代からの長~い歴史があるフリウリ地方を一つにまとめてしまうのはちょっと無理があるので、フリウリという時は、主にカルニア地方の話です。

イメージでは、農業のフリウリに、商業のトリエステ。

まずは生ハムで有名なサン・ダニエーレの料理を紹介する動画でも。



やっぱり一番有名なのはフリーコだと言ってますねえ。
この動画でも、『ヴィエ・デル・グスト』の記事でも紹介しているのは、ムゼットmusetとブロヴァーデprovade。

ムゼットはフリウリ版のコテキーノです。
ブロヴァーデは、かぶを赤ワインのぶどうの搾り滓でじっくり漬けた一品です。
肉の付け合せにします。



ムゼットとブロヴァーデ。
 ↓
Brovada e musèt



サン・ダニエーレは、海と山の中間にあるという地理のおかげで、アルプスからの冷たい空気と、アドリア海からの穏やかな空気が出会う場所という、生ハムの熟成には最適の環境なんだそうです。

フリウリには、サン・ダニエーレの他にもう一つ有名な生ハムがあります。
サウリスの生ハムです。
サン・ダニエーレの生ハムは、足がついているのが特徴ですが、サウリスの生ハムの特徴は、軽くスモークしてあること。
肉をスモークするというのはドイツやオーストリアの影響ですね。

サウリスの言い伝えによると、この町を作ったのは、13~14世紀頃、戦争に明け暮れる日々に疲れてドイツから逃げてきた二人の兵隊なんだそうです。
実際、オーストリアから多くの人が移民してきたようです。
ケルト人の次はドイツ人。
よほど魅力的な場所なんですね。


サウリスはこんな町

サウリスの生ハムの大手メーカー、ヴォルフ。
経営者一族も、ご先祖はドイツからの移民だそうです。

Prosciutto di Sauris



以前、このブログでサウリスの生ハムのことを取り上げたことがありました。
こちらです。
もうすっかり忘れてましたー。


最後はチャルソンズcjarsons。
キャルソンズと発音する人もいます。
ジャガイモの生地のラビオリ。





地中海料理とはまったく別物だけど、どっぷり農民料理ですね。



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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2011年7月号、“フリウリ=ヴェネチア・ジューリアの料理”の解説は、「総合解説」2011年7月号に載っています。

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