2016年1月28日木曜日

ジョルジョーネシェフ

今日は、今月の「総合解説」でリチェッタを取り上げた個性的なシェフ、ジョルジョーネさんの話。

ガンベロ・ロッソのテレビ番組で爆発的な人気者になり、ガンベロ・ロッソが社を挙げてバックアップしているシェフです。

本名はジョルジョ・バルキエージ。
まん丸に膨れたお腹をオーバーオールに包んだ愛嬌満点の姿から、ジョルジョーネというニックネームがついたんだろうなあとは、容易に想像できます。

こんな人物。
彼の料理書のPV。




番組のPV




料理。




いやー何をやっても面白くて絵になりますね。
まさにテレビ向きの人だなあ。

彼の人柄は、料理からも感じられます。
シンプルでダイナミック、泥臭いけれど説得力抜群。

ウンブリアのペルージャ県にある、粉ひき小屋を改装したレストランで、畑を耕し、様々な家畜を飼育し、その収穫を料理して、飲み物別で約3500円のコース料理を出しています。

「総合解説」に載せた料理を見ても、農家風ソースのタリオリー二は、
豚のスペアリブ、平飼い野鶏の足、とさか、砂肝、レバー、牛の軟骨付きブリスケ、香味野菜をラルドとオリーブオイルで炒めてワインとトマトを加えて煮込む、などなど。
テレビでフランス人シェフと料理対決しても、その上品な料理に勝ってしまうのが、わかる気がします。
イタリア人は、もうすっかり彼に夢中です。

彼の人柄を知ったうえでそのリチェッタを見ると、面白いですよ。
彼の料理本『オルト・エ・クチーナ』も販売中です。


-------------------------------------------------------

“ジョルジョーネ”のリチェッタの日本語訳は「総合解説」12/14年3月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...