今日はビールの話題。
クラフトビールのブームは世界的な傾向のようですが、イタリアも、例外ではありません。
イタリアの料理関係の雑誌を見渡すと、ビールの情報に一番熱心な業界が、浮かび上がってきました。
それはピッツァ業界です。
そこで、専門誌『ピッツァ・エ・コーレ』のビールの連載記事の日本語訳を、「総合解説」に載せることにしました。
4月号のビールは、“ダム”です。
イタリア料理通にはあまりなじみがない名前じゃないでしょうか。
それもそのはず、スペインの主要ビールメーカーのビールです。
代表的なビールは、エストレージャ・ダム。
エストレージャ・ダムのPV。
↓
どうやらエル・ブジに料理修行に行った若者たちの青春のひと時をスタイリッシュに描いたもののよう。
こんな素敵な修業時代を過ごしちゃう人もいるんですねー。
誰ですか、遠い目をしてる人は?
とにかく、エストレージャ・ダムは世界的に人気のヒットビール。
で、今回取り上げるのは、ダウラ・ダム。
グルテンフリービールです。
イタリアでは、このダウラ・ダムがグルテンフリービールのマーケットリーダーだそうです。
グルテンフリー製品の欧米での注目度は日本の比ではないですねー。
3月号の「総合解説」で、グルテンフリーのパンのリチェッタを訳した時も、グルテンフリー製品のあまりの多さと普及ぶりに、ドン引きしたものです。
グルテンフリーの粉だけでなく、天然酵母までグルテンフリー。
立派なグルテンフリーパンが家庭でもできてしまいます。
イタリアはグルテンフリー先進国、ということを確信しました。
以前、アルト・アディジェのドクター・シェアーというメーカーが、ヨーロッパのグルテンフリーメーカーのリーダーだという話を書きましたが、次号、5月号の「総合解説」にはパンに関する興味深い記事があります。
『ガンベロ・ロッソ』の小麦粉特集なんですが、この記事を読むと、イタリアの小麦粉は特別だ、ということがよーくわかります。
このような研究熱心な体質の業界だからこそ、グルテンフリーの粉の研究も、ヨーロッパを引っ張るぐらいに先を行っているのでしょう。
それにしても、世界中で市場がズンズン拡大中のグルテンフリー製品。
日本は、今のところ、まったく蚊帳の外のようですが、それは需要がない、ということで、よいことととらえるべきですかね。
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“ダム”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年4月号に載っています。
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2016年3月7日月曜日
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