2016年6月2日木曜日

クイリナーレ宮殿


朝、テレビを見ていたら、今日、6月2日は共和国記念日でイタリアでは祝日だと言っていました。
そこで、今日のお題は、今月の「総合解説」で取り上げている“大統領の厨房”の記事についてに急遽変更。

まず、記事は2013年の話です。
当時の大統領は、ジョルジョ・ナポリターノ氏。
その名の通り、ナポリ出身の人でした。
彼は2015年1月に辞任し、現在はパレルモ出身のセルジョ・マッタレッラ氏が大統領。

ちなみに、ナポリターノ大統領時代の総料理長、ファブリツィオ・ボーカ氏は、大統領が変わったからといって一緒に首になることはなく、新大統領の元でもシェフをしています。
彼は料理学校卒業後、国の内外のスタージュを経て、23歳の時からずっとクイリナーレ宮殿勤めで歴代大統領の料理を作ってきた人。

9年間大統領を務めたナポリターノ大統領は、ナポリ出身だけあって、オーソドックスなトマトのスパゲッティが大好物でした。
こちらのページのインタビューによると、大統領のトマトのスパゲッティには国産の3種類のトマトを使ったそうです。
オイルやにんにくの産地も決まっていました。
パスタはグラニャーノのパスタをチェルヴィアの塩を加えた湯でゆでました。
パスタに散らすパルミジャーノは38ヵ月熟成のもの。

イタリアの大統領官邸は、ローマの7つの丘のうち一番高いクイリナーレの丘にあるクイリナーレ宮殿です。

下の動画は1月7日の国旗の日のクイリナーレ宮殿の儀仗兵交代。
規律正しくきちっと整列して、一糸乱れぬ胸甲騎兵の行進。

黒い馬と金色の甲冑、兜のポニーテール、美しすぎる。
今日も行われますよー。
 ↓


あの兜はこうなってます。
ドラゴンとたてがみの兜というデザイン。
 ↓
Elmo da corazziere con dragone e criniera


入隊資格は身長190㎝以上。
なのでこの身長差。

Dina e Daniela con il Corazziere



コラッツィエーリ(胸甲騎兵)を初めて見たときは、あまりにかっこよくて異次元の生物のようでドキドキしたなあ。





-------------------------------------------------------

“大統領の厨房”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年6月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]

=====================================

2 件のコメント:

vittorio さんのコメント...

お久しぶりです。vittorioです。

クイリナーレ宮殿の時はお世話になりました、未だにシラク大統領のババは出しております(笑)。

prezzemolo さんのコメント...

いや~、お久しぶりです。
お元気でしたか?
コメントいただけて超うれしいです。
いつも同じこと書いてますが。
暑い夏でもババは美味しくいただけそうですね。
造る人は大変だろうなあ。


キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。

(CIR12月号)の話、今日はクリスマスにふさわしいゴージャスな食材、キャビアとトリュフの話です。 カスピ海のチョウザメの  卵を初めて塩漬けにしたのは、2千年前のペルシャ人だと言われています。それをロシアの皇帝が輸入して宮廷に取り入れたところ、キャビアは黒い金と呼ばれる高級品と...