2018年2月23日金曜日

ファッロのパスティエーラ

今日のお題はファッロ。

「総合解説」用に“ファッロのパスティエーラ”のリチェッタを訳しながら、これ考えた人エライ!と思ってました。
ご存知の通り、ファッロはイタリアではその価値が再評価されている話題の古代小麦です。
パスティエーラに入れる牛乳で煮た小麦の粒の代用品にしても、何の問題もないですねー。
多分、ナポリ料理専門の人は、こんなこととっくの昔に知っていたのでしょうが、見事に秘密は守られてきたようです。

ファッロの利用価値は、無限に広がりますねー。
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パスティエーラ
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ナポリの復活祭のドルチェ、パスティエーラと言えば、リコッタクリームの中の小麦の粒のプチプチの食感が、激しく病みつきになるドルチェです。
実は、3年前にブログでパスティエーラの話題を取り上げた時、もうすでに、「ファッロで代用する」、という話もしていたのですが、実際に代用したリチェッタは初めて訳しました。今月の「総合解説」に載せましたので、ぜひどなたか作ってみて下され。
昔のナポリでは復活祭の時期になるとパスティエーラ用小麦の行商人が登場したそうですが、さすがに現代では、スーパーで瓶詰めの水煮小麦を買います。

プーリアにも小麦の粒を使ったドルチェがあります。
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ザクロの粒も加わって、プチプチ感マシマシですね。

そういえば、今年の復活祭は4月1日だそうですよ。
春が近づいていますねー。


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“ファッロ”の記事とリチェッタの日本語訳は「総合解説」2015年10月号に載っています。
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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...