2009年3月6日金曜日

ボラのスモーク

久しぶりにFOODEXに行って、あれこれつまみ食いをしてきました。
今年は3月3日から6日まで開催中。

イタリア関連はかなり広いスペースを取って展示していましたが、こういう展示会の時のイタリアの皆さんて、いつも思うんですが、なんというか、よく言えば力が抜けてますよねえ。
頑張って売り込もう、という素振りは皆無。
展示されている商品を眺めていても、「・・・・・」と無言で眺め返されて、なんだかいたたまれない気分になる~。

そんな中で、優しい通訳さんがいるブースはほんとにホッとします。
今回も、そんなブースがいくつかありました。
その一つが、サルデーニャの食材を販売しているタロス・ペスカTHARROS PESDAという会社。
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サルデーニャ関係で多く展示されていた食材は、ボッタルガやペコリーノ・サルドなど。
ボッタルガと言えばボラの卵ですが、この会社ではボラの身のスモークも売っていました。

味見をしたいと言うと、パーネ・カラザウにボラのスモークをのせ、パウダー状のボッタルガをたっぷり散らして、さらにオリーブオイルもたっぷりかけて出してくれました。


ボラのスモークのボラのボッタルガがけ


食べる前に写真を撮ろうとカメラの準備を始めたら、とたんに周りの人たちから「なんだなんだ」と手が伸びてきて、あっという間に横取りされたー!

そこで今度は、ボッタルガ倍がけで作ってくれましたよー。


ボラのスモークは初めて食べたなあ。
でも正直言うと、ボッタルガのパウダーが大量過ぎて、ボラの味がよく分からなかった・・・。
一緒に食べたメカジキのスモークよりはマイルドで、くせがない味ですね。



ボラのスモーク


最初はとっつきにくそうだったブースの人も、あれこれ味見させてもらっているうちに、可愛い(?)笑顔で写真撮影に応じてくれましたよー。



ご馳走さまでした。


ちなみにこの会社、まだ日本の取引先はいないそうです。


ボラはイタリア語でムッジネ muggine 。
そのスモークは、ムッジネ・アッフミカート muggine affumicato 。
サルデーニャではおなじみの食べ物。

イタリアで魚のスモークの盛り合わせというとサーモンやメカジキあたりが一般的ですが、ボラもなかなか面白いですね。
ポイントは、オリーブオイルをたっぷりめにかけることでしょうか。
ワインが進む味でした。



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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

楽しく拝見させて頂いてます。


私も何年か前、ワインアドバイザーに引っ張られてFOODEXに何回か行きました、

Prezzemoloさんがおっしゃたように、商品を見ても無言のままでしたねぇ~、質問しても殆ど日本語がわからないから、(そちらの言葉でいいです)って言う感じでした、日本に来ているのだから少しは言葉を、と思いました。

おっしゃるように日本の取引先が無いところが多くて、取引先を探す為にコーナーを設けているのでしょうね。

3日間のワンコーナーの賃貸が200万円だそうで、

ウチの取引先の業者さん達は今回のFOODEXは見送ったそうです。

それからワインコーナーに行ってアドバイザーにFarneseのオーナーを紹介されました、若くて、結構イケメンだったのを覚えています、会うのを限定されて、みんな写真を撮ってましたから、有名な方なんでしょうね。

ボラのスモークはイタリアで何回か使ったことがあります。

ボラは安い魚ですけど、とれる所によってはカルパッチョにしたら鯛より美味しい気がしました。

Bordeauxにいた時はよく寿司にして食べてしました。

おっしゃるようにボラのスモークはまわりの副素材に負けてしまいますよね、

副素材の方が高価ですよね(笑)

ヴェネツィアにいた時、オーナーのお父様と仲良くして頂いて、シェフが移動したため、臨時にシェフをしていた時、そのお父様が終わり際に新しい漁師さんと一緒にボラを100匹位持って来てました

Merluzzoの変わりに使おうと思い、フィレにしてくれるように頼んだら、ブーブー言われながらも手伝ってくれました、

(手伝う)とイタリア語でも(手を貸してくれ)と言いますよねぇ~、

ふざけたスタッフの一人のサヴァトーレが『貸してあげるけど左手か?右手か?どっちだ5分間だけ貸してあげるよ』と私はちょっとイラっとして、

持っていたチョッパーで『じゃあ左手でいいよ』と冗談で切り落とそうとしたら、『わかりました、フィレにするのですよね』と、

私は結構からかわれていました(笑)

シチリアの親友のclaudio君にメールでペレッリーノ鉱山の場所聞いてみたんですが、知らないそうです、不思議な鉱山ですねぇ~、岩塩は使ったことがあるのですが。

prezzemolo さんのコメント...

Vittorioさん
展示会でイタリアのカンティーナのイケメンオーナーに人が群がっている姿、想像できちゃいます(笑)。

私はフィレンツェのトラットリーアで初めてボラを食べたのですが(トマト煮だったかなあ)、その時の印象は「ナマズみたい」という感じでした。
あの時の味からは、カルパッチョや寿司にして食べるものだとは想像もつきませんよー。
やっぱり新鮮なものを地元で食べなきゃダメですねえ。

ボラ100匹さばくって、考えただけで気が遠くなります。
どっちの手を貸すってジョーク、超受ける~!今度使ってみよう(メモメモ)。
それに左手を切り落とすマネって、それまるでベニスの商人の話みたいじゃないですかー。ヴェネチアでそんな会話をしてるなんて、面白すぎですよー!

ペレッリーノ鉱山、シチリアの人でも知らないんですか。なるほど・・・。
「シチリアのペレッリーノ鉱山の岩塩」という商品、ひょっとしたらどこかで翻訳が間違ってしまったのかもしれませんね。もっと原材料についての詳しい情報を公開するべきでは、と感じますねえ。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...