2010年5月28日金曜日

シチリアのロングズッキーニ

今日はシチリアの野菜の話。

シチリアには、ロングズッキーニ(ズッキーナ・ルンガ)やサマーズッキーニ(ズッキーナ・エスティーヴァ)とも呼ばれるズッキーニの親戚のウリ科の野菜があります。

こういう野菜

別名、ズッカ・ルンガ、ククッツァ・ロンガ、ズッキーナ・セルペンテなど、呼び名も様々。
シチリアだけでなく、南イタリアの他の州でも栽培されています。

りんごと比べるとこんなに長い

食べ方は、
ミネストラ

スープ

挽肉の詰め物をしてオーブン焼き

炒め煮など様々。


『クチーナ・エ・ヴィーニ』では、モーディカのレストラン・ラ・ガッザ・ラードラのシェフ、アックルシオ・クラパーロ氏が、このロングズッキーニをイカ墨のクスクスの付け合わせに使った1品を紹介しています。
この場合は、ゆでたロングズッキーニを蜂蜜入りシロップ漬けにしていました。


このお父さんが持っているのは、シチリアのロングズッキーニをロンバルディアで育てたもの。
長さは1m85cm!



La zucchina gigante, photo by illuminato



このロングズッキーニの葉や芽は、テネルーミtenerumiと言います。
これも料理に使います。


テネルーミ, photo by P U M A



ククッツァ・ロンガとテネルーミ

テネルーミのミネストラ

テネルーミのパスタ

テネルーミのクスクス


テネルーミのミネストラはシチリアの地方料理。
イタリア人でも北の人は見たこともなかったりするそうです。
色んな野菜があるものですね。



-------------------------------------------------------

関連誌;『クチーナ・エ・ヴィーニ』2008年6月号
ロングズッキーニを含むアックルシオ・クラパーロシェフのリチェッタは、「総合解説」'07&'08年6月号に載っています。

[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。

(CIR12月号)の話、今日はクリスマスにふさわしいゴージャスな食材、キャビアとトリュフの話です。 カスピ海のチョウザメの  卵を初めて塩漬けにしたのは、2千年前のペルシャ人だと言われています。それをロシアの皇帝が輸入して宮廷に取り入れたところ、キャビアは黒い金と呼ばれる高級品と...