2013年7月4日木曜日

栗の道とトルゲレン

木の実つながりで、今日はアルト・アディジェの“栗の道”の話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。

アルト・アディジェのヴァッレ・イサルコ地方には、アルプスでもっとも広大な栗の森があるんだそうです。

ヴァッレ・イサルコの美味しいもの
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はあ、地中海から遠く離れた、穏やかなイタリアもいいもんだなあ。
雄大で牧歌的で美しい風景が広がる地方ですが、山は山ですよね。

遊びに行くのと、そこで暮らすのは多分大違い。
栗は、山のパンとも言われて、この地方では欠かせない食糧でした。

この地方には、Keschtnweg(発音はわかりませんが“栗の道”のこと)という観光コースがあります。
この地方の大部分の農場やカンティーナでは、栗の季節には、トルゲレンという、新ワインのお祭りをやります。
そこで、この季節には、山あるきをしながらトルゲレン巡りをして、新ワインと地元料理を堪能する、と言う、めちゃ楽しそうなことができます。

栗の道
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トルゲレン
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トルゲレンのシーズンは、10月半ばから、11月上旬ごろ。
料理は、焼き栗、ソーセージ、スペック、チーズ、じゃがいも、カネデルリ、ニョッキ、クラプフェンなど、素朴なものばかり。

サン・パオロのトルゲレン
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街中でもやってるんですね。

新ワインと栗は相性バッチリの組み合わせですが、旬の時期がぴったり同じだったんですね。



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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年10月号、“アルト・アディジェの栗の道”の解説は「総合解説」2011年10月号に載っています。

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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

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