2013年8月1日木曜日

DJドンパスタ

8月ですねー。
前にちょっと書きましたが、私は、8月と言うと、『パルミジャーナと革命』というとても変わった本の冒頭を思い出します。
この本の著者は、ドンパスタという人物。
職業は美食家のDJでエコノミスト。
なんじゃそりゃーですよねー。
フード・サウンド・システムとかワイン・サウンド・システムとかいう著書があって、この本は3冊め。

クッキングDJだって!!
DJしながらラビオリ作ってるし~。
お客食べてるし~。
 ↓



ところが私は、こんなドンパスタ氏のことは何一つ知らず、たんなる料理エッセイだろうとしか思わずに冒頭の数行を読んでみたんです。
それはいきなりこんな風に始まりました。

“材料”
料理はポリシーの行動だ。
俺のばあちゃんのパルミジャーナがそうだった。
ばあちゃんは旬のなすが出回る8月にだけパルミジャーナを作った。
そうすれば、離乳食みたいな売れ残りの市販品を買う必要がない。
作る、加工する、売る、買う、料理する、食べる、すべての過程が選択の問題だ。
そう、テレビの騒音ではなく、音楽付きのディナーを選ぶ。
家族のコミュニケーションをまともにするなら、食事の間だけテレビのボリュームを下げればよい。
それで、出来合いの得体のしれないいソース付きの肉料理ではなく、新鮮なものを選ぶ。
悪酔いして頭痛の原因になる酸化防止剤の入っていないワインを選ぶ。
ちょっとだけ飲む時だってそうだ。
野菜は死体安置所から運ばれたみたいな冷凍品ではなく、直接農家から買う。
これはつまり、労働の対価を適切に払うことになるからね。

こんな調子で続きます。
なんじゃこりゃー。
どこが材料なんですかー。
ふざけてんのか真面目なのか、全然判断できない。
でも言ってることは説得力ある。
“材料”の次のページは“作り方”なんですが、
もちろん、作り方なんて一文字もありません。
主な内容は、2001年にドンパタスさんがとんな生活をしていたかです。



ドンパスタ氏によるこの本のPV
 ↓




コルトレーンとパスタ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
 ↓




こんな料理動画初めて見ました。
お洒落でアングラ好きなインテリさんに受けそうだなあ。
妄想の新しい形。
レコードジャケットのコルトレーンに料理の作り方と小難しそうな詩をささやくって、どうなのこれ。
真面目なの?ふざけてるの?



-------------------------------------------------------
[creapasso.comへ戻る]
=====================================

0 件のコメント:

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...