2013年11月21日木曜日

ノヴェッロの季節

今年もボジョレー・ヌーヴォーの解禁日がやってきましたなあ。
で、毎年思うんですが、イタリアのノヴェッロはどうなってんの?
今年も露ほども話題に上がりませんねー。
そもそも、ノヴェッロって、いつ解禁だっけ?
11月6日?
え、今年から10月30日になってたんですか?
なんだか早すぎて、先物感がいまいちだなあ。

イタリアの料理雑誌では、ヌーヴォーの話題を取り上げるたびに、vino novello とvino nuovoは違って、novelloは単なる新しいワインじゃないですよ、特別の製法をしてるんですよ、という解説が必ず入ります。
なので、いまだに全然普及してないんだなあと感じます。
もっとも、その年初めてのワインと言う意味の新ワインは、各地でお祭り騒ぎで歓迎されています。

こちらのwebページによると、ノヴェッロの生産量は2002年がピークで、それ以来減少しているんだそうです。
ただでさえ少ない生産者がますます減っては、魅力的なノヴェッロが生まれる可能性も減るばかり。
ノヴェッロはもはやトレンドではない、と言い切ってますよ。
盛り下がってますねー。
業界が儲けるために作った商品なのに、業界も売る気なくしちゃうなんて、ある意味イタリアらしいなあ。

こちらのwebページによると、イタリアのノヴェッロの中心地は北部~中部。
生産量が多いのはヴェネト、次いでトスカーナ、トレンティーノ=アルト・アディジェの順。
南部の中心地はプーリア。
ブドウ品種は1/5がメルロー、次いでサンジョヴェーゼ、カベルネ。

新ワインと言えば、焼き栗ですよね。
毎年大盛況のプーリアの新ワインと焼き栗のお祭り。
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カルダッロステの作り方。
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ピッツァ用の薪のかまどでもできますよ。
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焼き栗だけでなく、栗を使った料理全般がノヴェッロと合うみたい。
栗のピッツァを作った店もあります。
リフージョ・グリエルミーナのマロングラッセとラルド。
栗の粉のマレンマ風トルテッリ

美味しそうだなあ。
私は今年も、焼き栗をつまみにボジョレーヌーヴォーを飲むのです。



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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

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