2014年2月20日木曜日

クラプフェン、ボンボローニ

イタリアのカーニバルの話、続けます。

2月23日スタートの、プーリアのプティニャーノのカーニバルは、今年で620回目。
ヨーロッパでもっとも古い伝統のあるカーニバルなんだそうです。
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今年のテーマは、生誕200周年を迎えたイタリアの誇る大作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
伝統に戻ることは前進だ、というキャッチフレーズです。
見ごたえありそうですねー。


カーニバルはイタリアで一番無礼講でカラフルな祭り。
家族が集まって家の中で行うクリスマスや復活祭と違って、町中が舞台の賑やかな祭りです。
そんなカーニバルの食べ物と言えば、道端の屋台で揚げている揚げ物。
ヨーロッパの人にとっては、屋台の揚げ物はカーニバルの楽しい記憶と結びついて、名前を聞いただけでわくわくするような幸せな食べ物なんだそうです。

揚げ物は、何もカーニバルじゃなくても、一年中、あらゆるところで作られています。
でも、なぜかイタリアでは、カーニバルが始まる2月になると、一斉に注目されるんですねー。
ドルチェもサラートも、色々ありますが、カーニバルと言えば、やはりドルチェ。
大きくイースト入りとイーストなしに分けられますが、イースト入りの代表の一つが、クラプフェン。

ぷうっとふくれたドーナッツ。

30/14 Krapfen mit Puderzucker - laktosefrei
30/14 Krapfen mit Puderzucker - laktosefrei / Butaris



ジャンボ・クラプフェンだって。
これは買っちゃいます。

Big size sweet
Big size sweet / RaSeLaSeD - Il Pinguino


こんなお店で売ってます。
ウイーンにて。

Big sweets shop
Big sweets shop / RaSeLaSeD - Il Pinguino



前から思ってたんですけど、ドーナッツ屋のイースト系ドーナッツっは、クラプフェンそっくり。

DSC00166
DSC00166 / Cappellmeister



クラプフェン作り

 




クラプフェンはイタリア語じゃないですよね。
上の写真もウイーンで撮影されたものです。
カーニバルの揚げ菓子の原型は古代ローマのもののようですが、クラプフェンのルーツはオーストリアです。
一説によると、オーストリアのグラーツという町からウイーンへ伝わり、そしてオーストリアが統治する北イタリアのロンバルド=ヴェネト王国へ伝わります。
さらに広まって、特にトレンティーノ=アルト・アディジェ地方で人気が出ました。
でも、この地方以外では、クラプフェンはボンボローニという名前で呼ばれるようになりました。
両方、ほぼ同じものです。

フィレンツェのボンボローニ。

bomboloni!
bomboloni! / rfarmer



フィレンツェのバールで、アプリコットジャム入りボンボローニとカプチーノ。

bomboloni con marmellata
bomboloni con marmellata / thepinkpeppercorn




結論は、世界中みんなドーナッツが好きってことで。


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関連雑誌;『サーレ・エ・ぺぺ』2012年2月号、“クラプフェンとボンボローニ”の記事の解説とリチェッタは、「総合解説」2012年2月号に載っています。

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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

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