2014年2月6日木曜日

ルーコラとルコリーノ

今日はルーコラ(ルッコラ)の話。

ルーコラって、栽培しやすいハーブのようですね。
プランターならアルプスでも育つんだって。
ベランダ栽培のルーコラ
 ↓
Balcony gardening

古代ローマ時代から栽培されていたそうです。
ルーコラの学名eruca sativaの語源は、ラテン語で「燃やす」という意味のurere。
昔のルーコラは、どんだけ辛かったんでしょうねー。



こちらは野生種のルーコラ・セルヴァティカ。
野生種は葉の形も、花の色も違うし、味も強い。
もう、別のハーブでいいじゃん。
野生のルーコラを栽培するとか、意味わかめ。
 ↓
rucola selvatica

なかなか衝撃的な、ルーコラの収穫。
お見事。
 ↓




ところで、ルーコラで作ったリキュール、ルコリーノと言うのがあるんですねえ。
アマーロの一種で、イスキア島で作られている食後酒。
イスキア島では一番有名なリキュールなんだそうですよー。
カプリに行ったらリモンチェッロ、イスキア島ならルコリーノ。
またはカンバーニアなら、食前酒にリモンチェッロ、食後酒にルコリーノ。
あー、いいなあ。

こちらのページに、ネットで調べたリチェッタでルコリーノを作ったという人がいたので、そのリチェッタを訳してみました。



ルコリーノRucolino
材料
 アルコール・・1リットル
 ルーコラ・・40枚(味が弱ければ50枚)
 オレンジ・・1個
 レモン・・1個  マンダリンオレンジ・・1個
 クローブ・・2個
 シナモンスティック・・1/2本
 バニラビーンズ・・1/2本
 砂糖・・800g
 水・・1リットル
・アルコールにルーコラ、かんきつ類の皮の色付き部分、スパイスを入れ、乾燥した冷暗所で7~10日漬ける。
・水に砂糖を溶かして火にかけ、1分沸騰させて冷ます。これを漉したアルコールに加える。
・ボトルに移して2か月寝かせる。



ルコーラはビタミンCを豊富に含み、消化と利尿作用、肝臓を助けたり、食欲増進作用があります。
なるほど食後酒によさそう。



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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2012年1月号、“ルーコラ”の記事の解説は「総合解説」2012年1月号に載っています。

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2 件のコメント:

mulignana さんのコメント...

イスキア島でその昔、農家のおやじさんからルコラのリキュールを頂きましたが、有名だとは知りませんでした。その他赤ワインにまだ青いくるみを半割りにして漬け込んだノチーノなども頂きました。懐かしい。

prezzemolo さんのコメント...

mulignanaさん
有名だと知らなかったですか。今でもマイナーな存在のようなので、その昔なら、なおさらですよねー。
イスキア島民は第二のリモンチェッロを狙っているようですが、大物メジャー級のリモンチェッロの陰になっているもよう。
ノチーノにも負けてますね。
イスキアの農家の手作りルコリーノなんて、雰囲気ありますねー。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...