今日はリヴィエラ・ディ・レヴァンテの話。
リグーリア州の東海岸地方のことで、ジェノヴァの東端からラ・スペツィア県のマグラ川の間の沿岸地方のこと。
こんな海辺の町があります。
↓
紹介動画
ナポリに対するアマルフィ地方のような関係で、ジェノヴァから短時間で行ける、美しい街並みが続く別世界のリゾート地です。
南イタリアのような底抜けの解放感やケオス的なエキゾチック感はありませんが、落ち着いた生活感が実感できる、手に届く高級リゾート、といった大人の町です。
代表的な観光地、サンタ・マルゲリータ、ラパッロ、ポルトフィーノの見どころを紹介する動画
ポルトフィーノの虹、ラパッロの夜景、サンタ・マルゲリータ。
↓
こんなリヴィエラ・レヴァンテ地方の代表的なパスタの一つがパンソーティpansotiです。
標準語ではパンソッティpansotti。
ラビオリの一種です。
イータリー・ニューヨーク店のパンソッティ
代表的なソース、クルミのソースをかけたパンソーティは、リグーリアの代表的なプリーモ・ピアット。
ジェノヴァ料理としても知られていますが、一説によると、このソースの発祥地はラパッロだとか。
他にもいろいろな説があり、その一つが、レッコのレストランテ、マヌエリーナというもの。
そのお店のくるみのパンソーティの動画がありました。
こちら。
クルミのソースは、乳鉢で作るソースでもあります。
乳鉢で作るリチェッタ
動画ではどちらも形が上の写真とは形が違いますね。
いずれにせよ、パンソーティとは、ブックり膨れたお腹と言う意味なので、それをイメージして成形します。
乳鉢で作るソースと言えば、その代表的なものがペスト・ジェノヴェーゼ。
ペスト・ジェノヴェーゼは、リヴィエラ・レヴァンテでは、にんにくとペコリーノの量が少なめでマイルドなんだそうです。
次回は乳鉢で作るソースの話です。
-------------------------------------------------------
『ヴィエ・デル・グスト』誌のリヴィエラ・レヴァンテの記事とクルミのソースのパンソーティを含むリチェッタは、「総合解説」2012年5月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。
(CIR12月号)の話、今日はクリスマスにふさわしいゴージャスな食材、キャビアとトリュフの話です。 カスピ海のチョウザメの 卵を初めて塩漬けにしたのは、2千年前のペルシャ人だと言われています。それをロシアの皇帝が輸入して宮廷に取り入れたところ、キャビアは黒い金と呼ばれる高級品と...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
(CIR)2月号の“ゆでないパスタ”というのは、たっぷりの沸騰した熱湯にパスタを入れて常に沸騰させながらゆでる、といういわゆる伝統的と呼ばれる昔ながらの方法でパスタをゆでない方法です。 プロの技を駆使しながらゆでないでパスタを加熱する方法を取り上げたのがこの記事です。 その一つが...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿