2014年12月18日木曜日

アッラ・ペスカトーラ

今日は、アッラ・ペスカトーラの話。
今月の「総合解説」では、地方料理として“リゾット・アッラ・ペスカトーラ”を紹介しています。





一応ヴェネチアの地方料理としてリチェッタを取り上げていますが、このペスカトーラ、確かにイタリア料理ではあるのですが、どこの地方の料理かというと、イタリアの海辺の町だったらどこにでもある料理なので、地方を特定するのは難しそうです。

ちなみに、『ガストロノミア大辞典』によると、
     ↓
http://creapasso.com/books.html
 
「 alla pescatoraとは、一般的にパスタ(リングイーネ、パヴェッテ)や米料理のソースを意味する名前。シーフード(軟体動物、小型の甲殻類)をトマトソースで煮たもので、にんにくとバジリコを加えることが多い。」
と書かれています。
 
ペスカトーラは。スパゲッティのソースというよりは、リゾットやリングイーネとの組み合わせのほうが一般的なようです。
 
リゾット・アッラ・ペスカトーラ。
 ↓  



別名、アッラ・マリナーラalla marinaraとか、アッラ・スコリエーラallascogliera、アッロ・スコッリオallo scogliaとも呼ばれます。
これが正しいリチェッタというものはなく、入れる食材も地元で手に入りやすい食材を使うので、バリエーションは豊富。

どうやらイタリアでは、アッラ・ペスカトーラと言えばリゾットが定番のようですが、見た目のゴージャスさから判断すると、パスタの方がインパクトがあるなあ。





ちなみに英語で言うと、シーフード・パスタという身も蓋もないネーミング。
漁師風パスタ、またはアッラ・ペスカトーラというと、一段上の料理のような印象。


リッチョーネのリストランテ・イル・ポルティコのオマール入りの豪華版スパゲッティ・アッロ・スコッリオ。

 




赤いエビと黒いムール貝は、無敵の組み合わせですねえ。


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“リゾット・アッラ・ペスカトーラ”のリチェッタは、「総合解説」2012年8月号に載っています。

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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...