2016年4月11日月曜日

チェルヴィアの塩

今日は塩の話。
イタリアの海塩は、今では日本のスーパーでも手に入って、かなり身近になった気がします。
有名なのはプーリアとシチリア、サルデーニャあたりだと思いますが、今日はエミリア・ロマーニャの塩の話です。

エミリア・ロマーニャの塩と言われても、地中海の青い海と明るい太陽のイメージは、まったくないですよねえ。
ここで塩が作られているということ自体、すっかり忘れていました。
でもありました。そういえば、その名前、聞いたことあったかも。
“チェルヴィアの塩”です。
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地中海の塩田とは大分雰囲気が違いますね。
チェルヴィアはラヴェンナ県の南の端にあるアドリア海に面したコムーネで、ローマ時代より前から塩を作っていました。

総合解説」で説明していた“Sapore di sare”というイベント中の儀式、“Armesa de Sel”。
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ここの塩は、“甘い”と表現されますが、それは、硫酸マグネシウムや硫酸カルシウムなどの苦い塩(にがり)をほぼ含まないので、柔らかい味をしているためなのだそうです。
なので、料理にも重宝されています。
エミリア・ロマーニャの特産品、生ハムやパルミジャーノにも利用されています。

さらに、「総合解説」でも紹介していた新製品、プレス塩。
塩の上で目玉焼きができちゃいます。
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種明かしは、塩のブロックをあらかじめオーブンで熱してありました。
油を使う必要がない、というのが売りだそうです。



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“チェルヴィアの塩”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年5月号に載っています。
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