2016年5月12日木曜日

あおさのゼッポレ

最近、レトルトのあおさ入りお味噌汁が気に入ってます。

今までは、あおさと言うと真っ先に思い浮かべるのは、ナポリのあおさ入りフリットでしたが、ライバル登場だなあ。

過去の「総合解説」を見ていたら、このあおさのフリットのリチェッタを見つけました。
06/07年6月号(販売終了)の解説です。
懐かしいなあ。
その時も無性に食べたくなったものですが、これを海辺のピッツェリーアで前菜として食べたりなんかしたら、気分はナポリだなあ。

10年前、イタリアでは、日本料理店が急速に増えだした頃でした。
記事よると、
「海藻を食べる、という革命的な発想は、有名店のシェフたちによってイタリアにも広まりだし」
ていました。
「海藻は、1970年代にマクロビオティックの料理と共にイタリアに伝わったが、イタリアの家庭で一般的になることはなかった。
ただし、かつてはイタリアでも海藻を食べていたことがある。
シチリア、サルデーニャ、カンパーニア、リグーリアの沿岸地方の貧しい家庭では、数十年前まで海藻を食べていた。
しかし、牛や馬の内臓と一緒で、一般的にはほとんど価値のないものと見なされていた。

ひえー、海藻は内臓と一緒かあ。
なるほどなあ。

「ドン・アルフォンソのアルフォンソ・イアッカリーノシェフは、子供のころ、親しい漁師に、よく夜釣りの船に乗せてもらったという。
漁師は岩場で採った新鮮な海藻を、アンチョビや小さなダツと一緒に船の灯火でさっと焼いて食べさせてくれた。
その味が忘れられず、店でも時々海藻料理を出している。
去年の新年には、海藻とウニのズッパを作った。
さらに、ナポリには昔から、海藻入りのビニェの一種で、ピッツェッレやゼッポレと呼ばれる揚げ物を作る習慣がある」
「イタリアには、イギリスなどの北ヨーロッパやアジアから海藻が輸入されている。
昆布(la kombu)、海苔(la nori)、ワカメ(la wakame)、ひじき(l'hiziki)など名前はそのままイタリアでも使われている」

ラ・コンブにラ・ノリか。
海藻は女性名詞なんですね。
あおさはラオサかな。
そうそう、あおさはイタリア語でなんて呼ぶと思いますか。
ラットゥーガ・ディ・マーレlattuga di mareです。
海のレタスかあ、食べる気満々じゃないですか。
ナポリだけじゃなくて、イタリア各地の沿岸で採れます。
ラットゥーガ・ディ・マーレ
 ↓



ナポリ風のあおさ入りゼッポレは、
小麦粉、あおさ、ぬるま湯て溶いた生イースト、ぬるま湯を混ぜた濃い生地に塩を加えて短時間発酵させ、スプーンですくって油に落として揚げます。
前菜としてサーブします。
ビール飲みたいなあ。

海藻入りパスタ・クレッシュータ
 ↓


あおさが入らないパスタ・クレッシュータはナポリの伝統的なストリートフードでもあります。



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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...