今日のお題は、ロンバルディアの詰め物入りパスタ第2弾。
カゾンチェッリです。
前回のトルテッリがイタリア中どこにでもあるメジャーなパスタだったのに比べて、カゾンチェッリはあまり聞かないですねえ。
どちらもラビオリ(詰め物入りパスタ)の一種で、この種のパスタは、たいてい、その形が名前の由来。
たとえばラビオリは中世の「小さな」かぶ。
トルテッリは「トルタ」。
では、カゾンチェッリは?
「総合解説」でも説明していますが、「小さな靴」とか、「チーズ(カゼウス)」とか、いろいろな説があります。
やはり家庭料理がルーツのイタリア料理はマンマの数だけリチェッタがあるわけで、どれが正しいと決めつけるのは不可能。
確かなのは、カゾンチェッリはロンバルディアはブレッシャやベルガモのパスタで、祝日のご馳走の一つとして昔から食べられていた、ということと、
ソースにはセージバターとパン粉が使われる、ということぐらい。
詰め物入りパスタは、祝日に食べるご馳走パスタ。
さらに、今月の「総合解説」の“バジリカータのノンナのパスタ”という記事でも紹介していますが、祝日に、家族のためにおばあちゃんが手作りするパスタは、イタリア人にとっては家庭の味の最たるもの。
幸せな温かい家族の子供の頃の思い出として、誰の胸にも染み込んでいるようです。
「総合解説」でカゾンチェッリがお勧めの店として紹介されている店のカゾンチェッリ。
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ブレッシャも観光客が押し寄せる街ではなさそうですが、落ち着いた北イタリアの都会的な街ですね。
ブレッシャのPV。
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こちらも「総合解説」のカソンチェッリがお勧めの店の1つ。
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“カソンチェッリ”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年11月号に載っています。
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