10月号の「総合解説」で訳したのは、『オステリエ・ディ・イタリア』から、10年前にオープンしたトリノのコンソルツィオ(HP)のリチェッタ2点でした。
とても人気の評判の良い店のようですね。
リチェッタを訳した感想は、「この店の内臓料理はお勧め」です。
もちろんワインもチーズも様々なピエモンテの食材も素晴らしそうなのですが、内臓料理を“クイント・クアルト”と名付けるセンスの良さや、他の有名店では見かけないような内臓を使う冒険心、探求心は素晴らしいです。
それにしても、ピエモンテは牛肉料理のメッカですね。
イタリアの地方料理に牛肉料理はあまり多くないので、牛肉料理が豊富というのは貴重な存在。
さらに、元々ピエモンテは内臓料理の宝庫。
ピエモンテ風フリット・ミスト
ファッソーネ牛
グラン・ボッリート・ミスト
夏の高原で放牧されるピエモンテ種のメス牛の牛肉
さしが入っていないヘルシーで柔らかそうな赤身肉が絶望的に不足している今日この頃の食生活。
美味しいチーズになるミルクも出すピエモンテのメス牛は和牛より魅力的なのです。
今ではランゲ地方はピエモンテ牛の産地としても有名。
イタリアの北と南は、食文化がかなり違いますねえ。
-------------------------------------------------------
クイント・クアルトを含む“コンソルツィオ”のリチェッタの日本語訳は、「総合解説」2015年10月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
キャビアはしばらく見ないうちにずいぶん種類が増えてました。
(CIR12月号)の話、今日はクリスマスにふさわしいゴージャスな食材、キャビアとトリュフの話です。 カスピ海のチョウザメの 卵を初めて塩漬けにしたのは、2千年前のペルシャ人だと言われています。それをロシアの皇帝が輸入して宮廷に取り入れたところ、キャビアは黒い金と呼ばれる高級品と...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
(CIR)2月号の“ゆでないパスタ”というのは、たっぷりの沸騰した熱湯にパスタを入れて常に沸騰させながらゆでる、といういわゆる伝統的と呼ばれる昔ながらの方法でパスタをゆでない方法です。 プロの技を駆使しながらゆでないでパスタを加熱する方法を取り上げたのがこの記事です。 その一つが...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿